あるいは50枚の札バトルロイヤル。
ルール
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僕は小さな頃から何でも出来過ぎた。勉強でもスポーツでも、両親やら先生から習っている間に師を超えてしまう。周囲が僕の天才を認め、騒ぎ出すころには僕は僕の天才をそこそこに見極めており、過ぎたるは及ばざる如しという言葉に背を押される様に、自らを凡才に堕した。僕はアメリカで博士号をとって人類の科学技術の発展に貢献するのでもなく、オリンピックに出て日本初の金メダルをとるのでもなく、多くの人々の心をガツッとつかんで振り回すような芸術を創るのでもなく、日本の公立の小学校と中学校と高校を出て、有り余る才で残りの余生を楽しんでいこうと思ったのだった。僕はそれが退屈だとは思わなかった。所詮、その程度の才なのだ。
僕が脳内ブログに記事を書きながら、ベッドでごろごろしていると押入れの戸が開いて、女の子が出てきた。
「ハイ、出来杉。……あら昼寝? 珍しいわね」
「寝る子は育つってね。仕事かい?」僕は寝たまま言う。
「そうだけど……出来杉も子供なのね」
「子供だよ」
「ふうん」
女の子―リームは腰に手を当てて、微笑む。
「で今度はいつなの」
僕は起き上がり、机の一番下の引き出しから服を取り出す。
「白亜期よ。あなたのお友達が大変なの」
「……恐竜の話はしてたけど、まさか本当に行ってたんだ」
だからのんびりしてたんだけど。
「知ってたくせに」とリーム。嘘はつけない。
「まあね」
「すねてたの」
「違うよ」
「かわいい所あるのね。出来杉にも」
「ほっといてよ」
リームがタイムボートを押し入れから引っ張り出して、僕はその後ろに乗る。
いざ、1億年前の過去へ。
「楽しそうね。出木杉」
「そうかな」
と言いつつ、僕は笑みがもれているのを自覚している。
ああ、楽しいよ。楽しいのが、嬉しい。
——
大長編「T.P.出木杉」
のび太の冒険の裏に出木杉の陰の努力があったという話。
Wikipediaを見ると、なんと第一稿に出木杉が登場しているらしい。
歴史改変が行われたとみると、また別のシナリオも作れそうである。
小学生の間で囁かれる都市伝説。
夢の中に黒髪の女性が出てくる。すると、見る見るうちにその髪の毛が膨張してゆく。
髪の毛はすぐに部屋中に充満する。押しつぶされそうになって咄嗟に手を伸ばすと、髪の毛のかたまりにずぶずぶ沈んでゆく。
手首が飲み込まれたところで目が醒める。
ほっと安心するが、しかし次の夜にも同じ夢を見る。 今度は肘まで髪の毛に沈んだ所で目が醒める。
次の日は肩まで。
そしてその次の夜にも同じ夢を見た子は、魂が夢の中の部屋から帰ってこられなくなって二度と目覚めなくなるという。
年末にはその部屋の中にサングラスの男も登場するともいう。
この話を聞くと三日以内に「徹子の部屋」を見ればいいじゃない。
若頭に思いを寄せる組長の一人娘。
だが若頭には情婦がいる。父親である組長も、娘は堅気として一生を送って欲しいと願っている。娘の想いは所詮叶わぬ道理だった。
だが、諦めようと思えば思うほど募る恋心。やがて思い余った娘は、一計を案ずる。
娘の密かな企てにより陥れられる若頭。図らずも組の体面を傷つけてしまった彼は、指一本で落とし前を付けた。
切り落とされた小指を手に入れ、恍惚として唇を這わせる娘。
そこに結びついた運命の赤い糸はもう、彼女のものだ。
自分で決めた何かになりきることができるテーマパーク。一種のイメクラとして始まるも、全年齢に拡大して、ブームを巻き起こす。
胸になりきるものの名札をつけて、あとは自分でひたすらそれになりきる。参加者は、他人がなりきっているものを受け入れ、いかなる指摘も行ってはならない。テーマパーク内には、住宅地や学校、会社、田園、はいビル、洞窟など様々なシチュエーションが用意されており、参加者が自由に役割に入れるようになっている。
人間以外になりきる参加者も多く、犬、猫のような動物から、花、草、岩などになりきる人間も一定数存在する。
パーク内での犯罪も多いが、なりきりパーク設立後の、日常の犯罪件数が劇的に減っていることから一定の評価を得ている。
仙人達が住む山があった。
現世に飽き、常に退屈な仙人たちは、ある日、戯れに山に住む果実で一番強いのは何かという話を始めた。話は盛り上がったが、結論は出ない。そこで、仙人たちは、果実を擬人化し、戦わせることにした。たが、もともと果実に戦う意思がないため、勝負にならない。
そこで、仙人たちは、擬人化した果実とまぐわり、果実に子を産ませ、その子供同士を戦わせることにした。仙人たちは、それぞれ気に入った果実と子を作り、さらに子を鍛えた。果実の子らは単に童子と呼ばれた。林檎の子なら林檎童子、蜜柑の子なら蜜柑童子。童子達は、人の血を引くために好戦的で、仙人たちを楽しませた。
童子の戦いはやがて、仙人同士の代理戦争のような形を取り始めた。山の唯一の戒律として、仙人同士は争わないことが決められていたから、これまで仙人達が直接戦うことはなかった。どの果実が強いかの争いが、どの仙人の術が優れているかの争いに、水面下ですり替わり、仙人たちの童子への教育はエスカレートしていった。
そして、あるべくして悲劇は起こった。ある仙人が造った童子は、人間の数倍の力と、武器を操る技術を備え、不死の身体を持ち、仙術を跳ね返す特殊装甲を持っていた。他の童子を蹴散らしたその童子は、その存在理由そのままに、仙人達に剣を向けた。童子が仙術をほぼ無効化したため、多くの仙人は為すすべもなく死んでいった。
最後に残ったひとり、童子を作った仙人は、ようやく装甲を破壊したが、童子を殺すまでの力は残っていなかった。最後の力を振り絞り、童子を元の果実である桃の姿まで戻した。そして、それを崖から突き落とし、仙人は息絶えた。
桃童子の入った桃は川に落ち、流れていった。
そして、山には誰もいなくなった。
最近、佐川食堂のラーメンが旨くなってきたという評判だ。スープがいい味になったという。
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警察の話では、近頃行方不明者が多いとのこと。捜索願いがいくつも出ているのだが、どれも全く足取りが掴めないらしい。
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佐川食堂の大将が女房に逃げられたという。どこに行ったかは誰も知らない。大将はますますラーメンの研究に没頭している。
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佐川食堂の大将はずっと味の研究をしている。色んな食材でスープを試しているらしいが、なかなかうまくいっていない様子。
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佐川食堂というラーメン屋がある。仲のいい夫婦がやっているのだが、味はあんまり良くない。
地球外に吹き飛ばしたはずの彼女は、衛星軌道上で廃棄された衛星やデブリと融合し、太陽光を凝縮したレーザー砲となり、僕を探している。その光の柱をもって、今度こそ僕を抱きしめるつもりだろう。
妹版は書いていた。
桃太郎(とうたろう、とうたろ、とたろ)は、かつて岡山県の一部に存在したといわれる通過儀礼の風習である。
元服を前にした少年が、瀬戸内海に浮かぶ島に単独で潜入し、島の集落を襲撃して物品を強奪する。その後、島民に捕らえられたり殺害されることなく無事に帰還できたものだけが晴れて元服を行い、一人前の戦士として共同体に迎えられたという。島から強奪してくる物品は何でもよいというわけではなく、手に入れるために危険を伴うものであるほど良いとされた。そのため宝物や家畜、あるいは島の人間などが狙われた。特に人間は奴隷や妻とする目的で狙われることが多かったため、若者や子供が主に標的とされたという。[要出典]
このような苛烈な風習が生まれた背景として、古代から中世にかけての岡山の社会情勢が挙げられる。瀬戸内海に面し大小の島々が浮かぶ岡山県は、朝廷の支配が及ばぬ地域も多かった。そうした風土が独立不羈の気風を生み、無数の都市国家を発生させるに至ったと言われる。そうした政治的に不安定な状況下で生き残るためには、軍事力を高める必要があった。桃太郎の風習もまた、そうした必要性から発生したと考えられている。[要出典]
語源については、略奪の際に呟かれる「奪ったろう」が転じたものと考えられており、「桃太郎」という字は後世の当て字であるという。民話の「桃太郎(ももたろう)」がこの風習を元としているという説もあるが、立証はされておらず、俗説に留まっている。